みなさん、こんにちは。
今日は、矯正治療をより早く、より確実にする治療法「PAOO」についてお話しします。
「PAOO(パオ)」という言葉を聞いたことがありますか?
正式名称を「Periodontally Accelerated Osteogenic Orthodontics」といいます。
ちょっと難しい名前ですね。日本語では「歯周組織再生誘導矯正法」と呼ばれています。
簡単に言うと、歯ぐきの内側の骨に小さな穴をあけることで、骨の再生力を高め、歯の移動を促進する治療法です。
たとえば、お庭に植物を植えるとき。
固い土をそのままにしておくと、根っこが張りにくいですよね。でも、土を柔らかくしておくと、根っこがぐんぐん伸びていきます。
PAOOは、まさにそんなイメージです。歯を取り囲む骨を活性化させることで、歯の移動がスムーズになるんです。
【PAOOのメリット】
- 治療期間が大幅に短縮
通常の矯正治療の1/2の期間で終わることも。2年かかる治療が、1年程度で終わる可能性があります。
- 歯の移動が安定
骨の再生を促すので、治療後の歯並びが安定しやすくなります。
- 歯周病予防の効果も
処置の過程で歯周組織が活性化されるため、歯周病の予防効果も期待できます。
【治療の流れ】
① 術前の検査
レントゲンやCT撮影で、骨の状態を詳しく確認します。
② 局所麻酔
痛みを感じないように、歯ぐきを麻酔します。
③ 必要に応じて、歯ぐきをめくる
専用の器具で、歯ぐきを注意深くめくります。
④ 骨に小さな穴をあける
骨の表面に、細かい穴をあけていきます。
⑤ 必要に応じて、特殊な材料を入れる
骨の再生を促す特殊な材料を置きます。
⑥ 歯ぐきを戻す
最後に歯ぐきを元の位置に戻し、縫合します。
【注意点】
・手術後は少し腫れることがあります
・1週間程度は軟らかめの食事がおすすめです
・術後の痛みには鎮痛剤で対応できます
【こんな方におすすめ】
・できるだけ早く治療を終えたい方
・歯周病が気になる方
・治療後の安定性を重視する方
・複雑な歯の移動が必要な方
ただし、すべての方にPAOOが適しているわけではありません。
以下の方は、慎重な検討が必要です:
・骨の状態が良くない方
・重度の歯周病がある方
・全身的な病気がある方
【よくある質問】
Q1: 痛みは強いですか?
A1: 局所麻酔をするので、手術中の痛みはありません。術後も鎮痛剤でコントロールできます。
Q2: 入院は必要ですか?
A2: 日帰り手術で可能です。
Q3: 費用はどのくらい?
A3: 治療の範囲によって異なります。詳しくは担当医にご相談ください。
PAOOは、比較的新しい治療法ですが、世界中で多くの実績があります。
特に、「早く治療を終えたい」「治療後の安定性を重視したい」という方に選ばれています。
ただし、この治療を行うかどうかは、お一人お一人の状態や希望によって慎重に検討する必要があります。
気になる方は、まずは担当医に相談してみてください。あなたに最適な治療法を一緒に考えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は、PAOO後のケア方法について詳しくお話ししたいと思います。お楽しみに!


