アライナー矯正治療後のメンテナンス期間について
こんにちは。山口歯科医院の山口 將日です。今回はアライナー矯正治療後のメンテナンス期間についてお話します。
保定期間とは何か？
矯正治療が終了した後、歯並びを安定させるために必要な期間を「保定期間」と呼びます。この期間は大変重要です。なぜでしょうか？せっかく整った歯並びを維持するためです。
矯正装置を外したばかりの時期は、歯が顎の骨にしっかりなじんでいないため、歯並びが元に戻りやすくなっています。これを「後戻り」と呼びます。
保定期間の目安
一般的な保定期間の目安は以下の通りです。
- 初期の保定期間：約1年間（装置の使用時間が長め）
- その後の維持期間：1-3年以上
目安として治療期間に2～3年、保定期間に3〜4年をみておくことをおすすめします。ただし、当院では「保定期間が１年過ぎても問題がなければ、パジャマのように使用してください」とお伝えしています。つまり、寝る時だけ長期的に使用することが理想的です。
保定装置（リテーナー）とは？
保定装置は、矯正後の歯並びを維持するための装置です。主に以下の2種類があります。
- 可撤式（取り外し可能なタイプ）
- 固定式（取り外しできないタイプ）
当院では基本的に可撤式の保定装置を使用しています。装着時間は徐々に減っていきますが、長期的には就寝時の装着をお勧めしています。
通院間隔はどうなりますか？
保定期間の通院間隔は以下のようになります。
- 保定初期：1ヶ月後
- その後：3ヶ月後、6ヶ月後
- 安定期：1年に1回
保定期間の初期のころは少し短めの期間で通院していただくことが多くなりますが、3～6ヶ月に1度、お口の状態を確認させていただき、歯並びが維持できているか確認します。
保定期間中のチェック内容
通院時には以下の項目をチェックします。
- 歯並びが維持できているか
- お口の清掃状況（クリーニングも実施）
- むし歯や歯周病の有無
これによりお口の健康を総合的に維持することができます。
保定期間を守る重要性
保定装置を指示通り使用しないと、せっかくの矯正治療の効果が失われてしまう可能性があります。特に矯正装置を外した直後の数日間〜数ヶ月間は後戻りしやすい時期です。歯の周りの組織は3〜4ヶ月程度で再編成されるため、この時期の保定は特に重要です。
保定装置が破損したり、紛失したりした場合は、すぐに当院にご連絡ください。早めの対応が後戻り防止につながります。
まとめ
保定期間は矯正治療の一部と考えてください。治療によって得られた美しい歯並びを長く維持するための大切な期間です。指示通りに保定装置を使用することで、理想的な歯並びを長く保つことができます。
ご質問やご不明な点はありませんか？いつでもお気軽に当院スタッフにお尋ねください。
きれいな歯並びを長く維持するために、一緒に頑張りましょう！