矯正治療前の歯周病治療：あなたは大丈夫ですか？
こんにちは。マウスピース矯正を検討されている皆さんから、よくこんな質問をいただきます。
「歯周病があっても矯正治療はできるのでしょうか？」
「歯茎から血が出るけど、このまま矯正を始めても大丈夫？」
結論から申し上げますと、歯周病の治療は矯正治療前に必ず必要です。
なぜ歯周病の治療が先なのでしょうか？
歯を支えているのは、歯茎と歯槽骨という骨です。歯周病になると、この土台が弱くなってしまいます。
例えば、家を建てるときを想像してみてください。地盤が緩んでいる土地に家を建てたらどうなるでしょうか？家が傾いたり、沈んだりする可能性が高くなりますよね。
矯正治療も同じです。歯周病で弱くなった歯茎や骨の上で歯を動かすと、以下のようなリスクがあります。
– 歯茎の炎症が悪化する
– 歯を支える骨が溶けて、歯がぐらぐらになる
– 歯が予想以上に動きすぎてしまう
– 治療後に歯並びが元に戻りやすくなる
あなたは普段、歯磨きのときに血が出ることはありませんか？
当院での歯周病治療の流れ
当院では、矯正治療を安全に行うため、必要に応じて歯周病治療を先に実施いたします。
STEP1：詳しい検査
まず、お口の中の状態を詳しく調べます。歯茎の炎症の程度や歯を支える骨の状態をレントゲンやCTで確認いたします。
STEP2：歯周病の治療
歯茎の炎症を取り除くため、歯石の除去やクリーニングを行います。重度の歯周病の場合は、より専門的な治療が必要になることもあります。
STEP3：経過観察
治療後、歯茎の状態が安定するまで経過を観察いたします。炎症が収まり、歯茎が健康な状態になってから矯正治療を開始いたします。
どのくらいの期間が必要でしょうか？
軽度の歯周病であれば、1～2ヶ月程度で改善することが多いです。しかし、重度の場合は3～6ヶ月程度かかることもあります。
「そんなに待たなければいけないの？」と思われるかもしれません。
しかし、この期間は決して無駄ではありません。健康な土台を作ることで、より確実で安全な矯正治療が可能になるのです。
マウスピース矯正なら歯周病にも優しい治療です
ワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正には歯周病の方にとって大きなメリットがあります。
- 取り外しができるため、丁寧な歯磨きが可能
- 歯茎への負担が少ない
- 治療中も歯周病のメンテナンスが継続できる
当院では、歯周病の専門医も在籍しております。矯正治療と歯周病治療を総合的に管理いたしますので、安心してお任せください。
こんな症状はありませんか？
以下の症状がある方は、歯周病の可能性があります。
– 歯磨きのときに血が出る
– 歯茎が腫れている
– 口臭が気になる
– 歯がぐらぐらする
– 歯茎が下がってきた
一つでも当てはまる方は、矯正相談の際に詳しく検査いたします。
まとめ
矯正治療の成功には、健康な歯茎と骨が不可欠です。歯周病の治療は遠回りのように感じるかもしれませんが、長期的に見れば最も確実な方法なのです。
「自分の歯茎の状態はどうなんだろう？」
「歯周病があっても矯正できるのかな？」
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、お一人お一人の状態に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。
あなたの美しい歯並びと健康な歯茎、両方を手に入れるための第一歩を一緒に踏み出しませんか？